実力が問われるコンテンツの無料化時代
無料で提供することが発表されていろいろな意見が目立ったのが、ここ最近でいうとキンコン西野さんの絵本「えんとつ町のプペル」がです。
(他に無料公開で反対意見があったのかは知らない)
よくよく理由を聞いてみれば、戦略的に売るための方法であり、結果的に売上を伸ばすことに成功しています。
(戦略に関しては「革命のファンファーレ」を読んでください)
ただ、当時反対した人が大勢いたことは間違いありません。
しかし、無料でコンテンツを提供しているものは昔から実際にありました。
一番わかりやすいもので言えばテレビです。
CMを流せるから、大勢見ている人の中で買ってくれる人がいればそのCMの費用を回収し、売上に変えることができるからです。
よくよく考えれば、先に出費はあるものの、あとできっちり回収できることが可能であるという前提で無料で提供していることになります。
現代で言えば、スマートフォンのアプリ。
無料で楽しんでもらい、ハマった人は課金するというシステムです。もしくは広告が出るタイプで使う人が多いほど収入が増えルものもあります。
これに関しても提供する入り口では、無料ではあるもののある一定を越えることがあればお金が発生する、無料で使ってくれる人が増えればその分広告の効果が上がるので、結果的にお金をもらうタイミングが後ろにズレているだけ。
むしろ普通に商品としてアプリを有料で提供するよりも大きな利上げが上がる可能性があるわけです。
じゃあ、無料化して売る方法を考えればいいんだ!と思うかもしれませんが、そこには落とし穴があるわけで。
無料で提供しているので、入り口では全く売上がありません。
その上、課金してくれる人がいなければ最悪の状況となります。
つまり、そのコンテンツに実力がなければ、本当に作ったものが無駄になってしまう可能性が生まれてしまいます。
有料にしておけば、多少売上があったかもしれないものが、0になってしまう恐れがあります。
ただこの時代の流れはさらに加速しそうです。
本日、尾原和啓さんの「モチベーション革命」が無料で公開することを発表しました。
しかし、ただ無料で公開するわけではないところが大事です。
これもキンコン西野さんとSHOWROOM前田さんが話していましたが、ビジネス書であっても無料公開で売上が上がるという戦略があります。
その方法とは、「公開する場所をちりばめる」という方法です。
詳細は、今回の「モチベーション革命」の公開を決定した経緯をみればわかっていただけることと思います。
はじめにと第1章読んで、すでに欲しい。 https://t.co/Z09E1H0W9H
— くんよつログ (@kunyotsu) 2017年10月9日
この考え方を実践するのは非常に困難ですが、違う発想に結びつけてコンテンツの無料化の波に乗って行きたいところですね。
では。